生命活動

旧ブログ(2010-11)

今、鬼頭莫宏が熱い!

なにかもちがってますか のりりん 終わりと始まりのマイルス
現在三本ものの連載を持っているなるたるぼくらので知られている鬼頭莫宏。今読まずしていつ読むのか! そんな勢い溢れる3作品をご紹介。

なにかもちがってますか

最初に気付くのは装丁が面白いこと。表紙カバーがくり抜いてある漫画は初めて見た。可愛らしい感じのカラーリングに加え、タイトルも全てひらがなで、更に表紙と裏表紙の制服姿ときたら素敵な学園漫画と勘違いしそうだが(裏表紙のあらすじを読めばそうでないことは分かるのだけれど)、ほぼ違う。

実際の中身は鬼頭節炸裂というかバンバン人が死んでいく世直し漫画。ほぼ、と言ったのはそういう要素も少なからずあるから。幼馴染とか、根は優しいガキ大将とか、転校生とか、屋上への呼び出しとか、野外学習とか、公園で好きな子と二人きりとか。並べてみると結構ある。これはもしや素敵な学園漫画だったのか。

自分はなるたるを未だ読んだ事が無いのでぼくらのと比べることになるのだが、それと比べると非常にコミカルで読みやすいと感じた。閉塞感もそれほど感じない。しかし、内容は狂気に満ちている。このコミカルながらも狂気に満ちている、という点がこの作品の魅力だと思う。まだ1巻が出たばかりで物語は発端の部分。鬼頭節を感じたいという方は是非読んでほしい。

のりりん

ロードバイクを題材とした自転車漫画。正直自分はこういうタイプの自転車に対してあまり良い感情を持っていなくて、まさに主人公丸子一典の自転車大嫌い宣言に共感してしまったタイプ。なのだけれど、読み進めていくうちにだんだんとその気持ちが変わってきて、仕舞いにはロード乗りたい! と言う感情に変わっていったという有様。いやあ、自転車って素晴らしいですね!

先に述べたなにもちのような残虐的な描写と言うものは全く無く、ハートフル自転車漫画というような感じに仕上がっている。いつ残酷な展開になるのかハラハラ……みたいな感想をよく見かけるが、自分はこののりりんはそのような展開にはならないだろうと思う。きっと最後まで和やかなムードで、自転車の楽しさを描ききってくれるだろう。

この漫画からは作者が自転車好きなんだなあということがひしひしと伝わってくる。扉絵やカバー裏、折り返し部分も必見。自転車愛が遺憾なく発揮されている。良くも悪くも自転車に少しでも興味があるのならば、手にとってみてはどうか。自分のように自転車の魅力に取りつかれてしまうかも。

余談
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クッソワロタ

終わりと始まりのマイルス

セックス! 戦艦! 戦闘機! そんな漫画、なんて言うと凄く語弊がありそう。でも語感がいいね。とても。こちらものりりんと同じく開放的な漫画。空を舞台にしているというのもそれに助長している。セックスと言ってもぼくらののチズの様な陰鬱なものではなく、明るいもの。戦艦、戦闘機と言ってもミリタリー色が強い訳ではなく、要素としてのそれ。喜劇的な漫画だ。

この漫画の重要な要素として〓(=気 き)というものがある。テレビやビデオデッキなどの家電から自動車や戦艦のような乗り物まで、様々なものに宿る情念の事をそう呼んでいる。その情念を感じ取る事が出来る〓祷師の女の子、マイルスが主人公。このマイルスを通して、万物が宙に浮いている不思議な世界を描いている。読む前にはソクラテス無知の知、という言葉を知っていると良いかもしれない。

鬼頭作品の中では比較的とっつき易い漫画で、ファンタジーが好きな人にはすんなりと受け入れられるだろう。魔女の宅急便のようなと言っても語弊があるような感じがするが、そんな雰囲気を漂わせている切なさと懐かしさを併せ持ったファンタジー漫画。2006年に連載が開始して2009年にやっと第一巻が発売されたという刊行ペースなので、気長に2巻を待ち続けたい。



さて、今回紹介した漫画は全て1巻、若しくは2巻しか刊行されていないものだけだ。手を伸ばしやすいこの機会に、鬼頭莫宏ワールドにどっぷりと浸かってみてはどうだろうか。

2011年1月21日

アジアカップがすっごく面白い! 今までの試合全て面白い! 今日のVS.カタールも熱かった! 今の日本は見てるこっちが思わず笑顔になるチーム。本当に仲が良さそうで楽しそう! 試合後に楽しげに喋っているのを見たり、ザッケローニ監督のガッツポーズを見たりするといつの間にか笑ってるんだよなあ。伊野波の頭をくしゃくしゃってしていた監督の姿が印象的。次の戦いは1月25日。これまた見逃せない!

漫画を読むペースより買うペースの方が上回ってきて大変。今日も新たに10冊くらい買ってきてしまったのでどんどん貯まっていく。買うだけで最近あんまり読めてないので感想も行き詰まり中。来週にはせめて一記事書きたいな。そして結局@バンチも買っちゃった。面白いデザインの表紙でびっくりした。中身は未だ読んでないんだけれども。

前回の記事で初めてはてなスターを貰ったんだけれど嬉しいね! ありがとうございます。今後も良い感想だなと思われるような記事を書いていきたい。目標はその作品を既に読んだ人も、読んでいない人も満足するような感想を書くこと。難しいなあ。そして漫画感想ブログ冥利に尽きるというような出来事もあり、ブログやってて良かったなと思いました。

最近CMで味が長続きするガム、みたいな宣伝をやっているけれど一番味が長続きするのはアクオであるとここに宣言したい! もう何時間でも噛んでいられるガム、それがアクオ。一度買ってからずっとボトルで常備してある。味も美味しいし。逆に全然長続きしないのがキシリッシュ。これはもう相当深刻なレベル。

今現在使っているマウスが、シングルクリックしかしていないのにダブルクリックで認識してしまう。塗装もボッロボロ。安売りしていたのを買ったのでガタが来るのが早い。安物買いは本当に銭失いなんだなと実感。

レシピ覚書

イカの塩辛チャーハン

  • 材料
    • ご飯
    • イカの塩辛
    • 肉類(挽肉でもチャーシューでも好きなもの)
    • ねぎ
    • チーズ

1.熱したフライパンに油を敷いて肉類を炒める。
2.ご飯入れる
3.イカの塩辛を入れる
4.ねぎを入れる
5.チーズを入れて味見して塩コショウして完成!
塩辛の風味がイカす!

最近気に入ったもの

D
イカつながりで今日は侵略
D
満足侵略

鈍色の弾丸 ブラステッド

自分はこの作品に胸を撃ち抜かれた。2011年、最もオススメしたい漫画。それがブラステッド


第一巻が出たのは2009年の11月末。書店で見かけたファッキンクールな(海岸列車 キッスより)表紙に先ず一発目の弾丸を胸に撃ち込まれた。乾ききった質感と漂ってくる暴力の気配。手に取らずにはいられなかった。しかし、初めて買う作者。買って失敗したくない人間なので、取り敢えず隣に並んでいた短編集である海岸列車を手に取った。いきなり単行本を買うよりは短編集を読んだ方が色々わかる気がして。結局、読み終えた翌日にブラステッド1巻を手にするのだけれど。

圧倒的な暴力を前にして、人は傍観者ではいられない。なんという謳い文句か。表紙を捲った1ページ目から、その暴力の扉は開いていく。ヤクザの世界に片足を突っ込んでしまった主人公穂村。話が進むにつれてその片足は両足となり、やがて全身へと変わっていく。彼は道を選ばなかった。傍観者であった。いじめに対する傍観者、ドラッグを受け渡した自分に対する傍観者、ヤクザとなっていく自分を見ている傍観者。ただ、見ているだけで否定をしなかった。否定することができたのは唯一、恋人の前だけであった。家族を失った男、裏切られた兵隊、ヤクザの幹部、そして穂村。暴力の渦中で彼らは一体何を思うのか。素晴らしい1巻であった。


そして昨日、完結巻となる2巻が発売された。完結巻が出るというのは楽しみだけれど、やっぱり寂しい。そんな気持ちで1巻に引けを取らない装丁の2巻に手を伸ばした。戦場で、道端で、この世界で、暴力は有効に機能している。大口を開けた獰猛な表紙と帯のその強暴な言葉が、再び自分を呑み込んでいった。

結論から言う。最高に痺れた。素晴らしい演出。文句なしの傑作だ。一読三嘆とはこのことだ。死の香りが立ち込める。どす黒くて凄惨な死。優しく穏やかな死。穂村は決着をつけたのだ。他の皆もそれぞれの決着を。この第二巻を読み終えたとき、どうしようもない喪失感と心地の良い余韻に包まれた。正に感慨無量。同時に二発目の弾丸を撃ち込まれた。この銃弾はこのままずうっと胸に残ったままだろう。


勿論海岸列車も凄く面白い。こちらもブラステッドと同じタイプの珠玉の装丁。ファッキンクールなばあちゃんの話からしょっぱいOLの話まで5本の短編が詰まっている。放送部を舞台とした青春短編キッスと、大家族を舞台としたマーガレットがお気に入り。マーガレットを読んでから大家族ものに対する認識というか考え方が変わった。まだイヌジニン―犬神人―と妖怪研究家ヨシムラは持っていないので、見かけたら是非買いたいと思っている。

新世代最注目作家・室井大資。この帯の言葉に嘘偽りは無い。とにかくオススメしたい漫画家の一人だ。今年中には新作連載があるということで、とても待ち遠しい。次の作品はかわいい読み切りだそうでそちらも楽しみ。ブラステッドには暴力だけでなくいとおしい優しさがある。根底にある優しさが滲み出ている。貴方もこの漫画を手にとって、胸を撃ち抜かれてみてはどうだろうか。きっとその弾丸は心臓の芯を貫くだろう。

漫画感想と2011年1月15日

アジアカップが熱い。ヨルダン、シリアとどちらの試合もドラマティック! vs.ヨルダンのロスタイムの同点ゴールには思わず雄叫びがでてしまった。シリア戦は後半の川島退場からの流れがとても劇的で見応えがあった。17日に行われるサウジアラビア戦も目が離せない!

長芋煮ても美味いじゃん! 長芋万能説。

放浪息子が少し気になるなんて言っていたけれどこれは面白い! 今期見るものが出来た。既に11巻も出てる漫画だから、原作に手が伸びるかどうかは分からないけど。原作があるアニメって言うのは原作ファンとそうでない人の評価が凄く分かれる。今作も自分が見た限りではかなり分かれていたと思う。素直に見れるという点では原作を知らないと言うのは強みだと思う。例えばぼくらののアニメは結構叩かれている印象があるが、自分はアニメから入っていったので抵抗無く見ることが出来た。逆にそれ町なんかは原作を既に読んでいたので障害があった。果たしてこの放浪息子は原作ファンもそうでない人も満足のいく作品になるのか。楽しみである。

以前買ったものを未だ読み終えていないのに今日も新たに漫画を買ってきたので、10冊以上積んでいる状態。既に読んだものの感想もまだ書いてないものがいくつかある。連日更新したいものだが。

サイドバーをいじくった。もっと全体をいじくり回したかったけれど、現在の自分の力量じゃ無理だった。徐々に学んで、徐々に改造していきたい。

最近気に入ったもの


カッコいい 頑張れ日本!

ヤマアラシめっちゃ可愛い

漫画感想

  • なかよし団の冒険

ネットで面白かったとの書き込みを見て、表紙もカラフルで可愛かったので買ってみたらアタリ! 結構好みが分かれる作品だと思われるのだが、市川春子の虫と歌に通じるものがあると感じたので、そちらが好きだと言う方にはすんなり受け入れられるのではないだろうか。逆にサブカルちっくなものが苦手な方にはあまりオススメできない。

中に収録されている話ごとに絵柄が変わっており、面白いなと思った。特にヒロジが泣いても笑ってもの版画調の絵柄が素敵。ヒロジ可愛い。この話に出てくる九条先輩と言う人物が誰かに似ているなーと思っていたら、四畳半神話大系の城ヶ崎先輩だった。このヒロジもそうだが、この漫画には小さな女の子を愛でる話が多い。そんな作品を好む人にもオススメできるかも? 自分は生憎そういう趣味は無いのだが、背の小さい女の子に対する愛くるしさと言うのは凄く分かるので、この漫画に出てくる女の子がいとおしかった。特にしおりちゃんはツボ。

一番印象に残ったと言うか、ひっかかったのがピューリッツァ賞。いじめの告発の為に黒子に徹してそのドキュメンタリーを撮るが……、という話なのだが、可愛らしい絵柄でえげつない内容だったので仰天した。可愛らしい絵柄で残酷えげつないものを描くというと西島大介ディエンビエンフーを思い出しもするのだが、それとはまた違った黒さ。この話が最後の話でなくて良かったなと思う。奇妙でメルヘンチックな短編集なかよし団の冒険。一風変わった漫画が読みたいという方は、手に取ってみては如何か。

アニメ感想と2011年1月11日

昨日こちらを参考に長芋の漬物を作った。中々美味しかった。今まで長芋はとろろにするか、切って焼くかでしか食べたことが無かったので新たな発見。漬け汁をアレンジしてこれからも作っていこう。

クックパッドはとても良い。料理が好きな人は是非ブックマークすべき! これなんか作ってからずっと常備している。

今期から始まるアニメは見たい! と思わせてくれるものがプリキュアくらいしかなく残念。放浪息子が少し気になるくらい。

最近気になったもの

今日はドット特集
D
2期期待!
D
サンシャインとムーンライトも混ぜたものも見たい!

アニメ感想

川面を滑る風を見た。主人公がずうっとだらだら説明しているのが気になった。大人女子のアニメタイムとある通り、普段アニメを見ない層向けに作られているのだろう。作画は今敏作品を髣髴とさせるようなリアル系。だからこそ興味を持った。

内容は昼ドラチック。既に結婚間近の主人公が別の男に、「あなたと寝たい」と言い出したり、出来た子供が夫との間で生まれた子供ではなくその別の男との間にもうけた子供だったりと、ちょっと驚いた。いや、かなり。こんな内容だと思っていなかったので。

今回の評判がよかったらレギュラー化されるようだが果たしてどうなるか。決してつまらないものではなかったし、上で述べた箇所以外は気になるところもそれほど無く、"指"をキーにした演出は良かったので続けてほしいなと思う。

  • 一行感想

ハートキャッチプリキュア! 第46話
予告から溢れ出る来週の切なさ加減が……。
STAR DRIVER 輝きのタクト 第14話
OPとED変わった!

あれ、どっちも本編に全く触れてないじゃないか

買いたい漫画

まだ発売していないもの
1月発売

  • ブラステッド2巻
  • 海帰線
  • WOMBS2巻

2月発売

  • 今敏追悼短編集
  • 地獄のアリス

漫画感想と2011年1月7日

ポンデしょうゆは美味い。ポンデリングシリーズで一番美味しいと思う。だから今回の復刻は凄く嬉しかった。この復刻は期間限定なのかな? ずっとレギュラーメニューでいてほしいけど……。

エンゼルテディパンも美味しかった。ぼろぼろとこぼれまくったけど。

今日は買い物に出かけたんだけれど、途中でiPod nanoの充電が切れた。家を出る前に確認したときはバッテリー表示は半分くらいだったのに、1時間もしないで切れた。iPodは寒さに弱すぎる。冬のバッテリー消費量は半端ではない。

そういえば最初に買った初代iPod nanoも、雪道を歩いていたら突然音が鳴らなくなって壊れた。色々試行錯誤して直そうとしたけれど、結局直らずじまいで終わった。

自分が現在使っているのは第四世代のものなのだが、最新のものである第六世代は寒さに多少は強くなっているのだろうか? アップルには是非寒さに強いiPodを開発してほしい。

そしてなんといっても第二次スパロボZ発表! ボトムズ参戦とか凄すぎる。コレをきっかけに高橋作品を続々と参戦させていってほしい。ガリアンとかガサラキとか。他にも00にギアスにグレンラガン参戦とこれは完全にバンナムが本気を出している。前作のZを凌駕する売上げをみせるだろう。しかし残念ながら自分はPSPを持っていない。買わなくては。

今日食べた飯

    • サンドイッチ

最近気に入ったもの

D
プリッキュアの魔法 ハピカミン ヘイ!
D
前作が色々と凄かったので、完成が楽しみ
D
その前作

漫画感想

月マガで連載中のましろのおと月マガは10年以上購読しているので、連載開始時から読んでいる。今までは月マガで連載している漫画は買ったことが無かったので、今作品は初めて買った作品だ。そもそも漫画に今のようにはまっていったのは2,3年くらい前なので、もっと前からはまっていたのなら他にも買っていたんだろうけど。

津軽三味線を題材にしているということで、あまりとっつき易いテーマではないのだが、内容は王道青春少年漫画である。作者の羅川真里茂は少女漫画畑の人なので、コマ割や絵のタッチは少女漫画テイストなのだが。自分は少女漫画もいくつか読んでいるのですんなり読めたが、少女漫画は苦手と言う方には少し読みづらいかもしれない。音楽漫画は音の表現がキモであると思うのだが、この作品はしっかりと表現しており、心を震わせられた。

まだ2巻しか発売していないが、漫画の力をとても強く感じた作品で、今後更に評価されていくだろうと思う。BECKが終わった今、月マガの新たな音楽漫画として頭角を現していくだろうと確信している。面白い少年漫画が読みたいという方は是非読んでほしい。きっと満足してもらえるはずだ。

声を大にして言いたい。とろ鉄の女の人は可愛いと。ペーさんの奥さんはじめ、さと子ちゃんに高原さんの回想の人に川口さんに……。とにかく可愛い。ウチの場合はの女の人も可愛い。女の人が可愛い漫画は? と聞かれれば自分の中で筆頭に挙がるのがこの漫画。

この5巻でも可愛さ爆発。先ず表紙からして川口さんと奥さんがメイン。背表紙にはさと子ちゃん。まさにぶちかわええ。そしてとろ鉄で忘れてはいけないのが背表紙のTOROTETSUロゴの遊び。4巻ではTORODEATH、3巻ではTOROKETSU、2巻ではTROTETSUとなっていたロゴ。今回はTOROFES。文化祭回があるのでその為だろう。この文化祭回のおめかしをした吉っちゃんは必見。4巻ではカバーをはずさないとTOROTETSUのままなので、見つけづらい。

カバー下といえばおまけ漫画も忘れてはいけない。今回はとろ鉄の登場人物に対するこだわりを暴露。巻末のおまけ漫画だけでなくこちらのカバー下おまけも読むのを忘れずに。ゆるーいほのぼの溶接漫画のとろ鉄。上のましろのおとと同じく、誰にでも薦められる漫画の一つだ。

漫画感想

漫画感想

2010年の読みおさめの漫画となったアイアムアヒーロー。2010年の読みはじめの漫画はなんだったろうか。覚えておけば良かったな。今年はこのブログがあるので覚えていられる。2011年もたくさん面白い漫画に出会えるといいな。

アイアムアヒーローもとうとう5巻である。この物語の幕開けとなった1巻ラストの衝動は未だに忘れられない。この漫画を読むのであれば、一切の前知識を頭に入れないで読むことが一番良いことだと思うのだが、既に様々な所で注目されているのでそれはもう無理なのだろう。自分は幸いにも表紙と背表紙くらいの知識で1巻を手に取ることが出来たので凄く良かったと思う。スピリッツで追っていた人の衝撃は一体どれほどだったのだろう。1巻はそれくらい衝撃的だった。

さて、この5巻であるが今回も見開きのコマが凄い。48話の赤ちゃんが地を這うシーンの恐怖感、50話の終わりから51話のはじめにかけての群集のシーンの静と動の感覚など、とにかく凄い! 1巻7話ラストの見開き、11話ラストの4連見開き、2巻17話の畑のシーン、20話の三谷さんのシーン、4巻36話の紗枝ちゃんのシーン、37話の最初と最後の見開き、44話のDQNのシーンなど、上げればきりが無いのだが、とにかく見開きがこの漫画の大きなポイントであると自分は考える。

例えば1巻7話ラストの見開きで言えば、そこに至るまでの英雄の悲痛な叫びや感情が、その見開きでなんともいえない寂寥感とともに読者に襲い掛かってくる。4巻36話では、主人公英雄とヒロイン比呂美目掛けて、得体の知れない何かが迫ってくるシーンをなんと4連続の見開き(計8ページ)も使って描いている。得体の知れないその何かの視点から描かれた、それが主人公目掛けだんだんと迫ってくる様は、読者の恐怖心を確実に煽り立てる。

二つ例を挙げたが、このアイアムアヒーローの見開きの使い方はとても効果的であるとともに、この作品を語る上では外せないポイントであると思う。こちらには見開きの画像ともにアイアムアヒーローの視覚効果の考察が書かれているのでご紹介。アイアムアヒーローは話の展開が遅い、見開きが多すぎる、との記述をよく見かけるのだが、自分はこの見開きや丁寧な時間描写こそがこの作品の醍醐味であると考える。

  • SCATTER2巻

こちらが自分の2011年の読みはじめの漫画となった。新井英樹の作品を読むのはこの作品が初めてで、1巻の時点ではなんという変態漫画だろうかという感想を抱いた。1巻の1話目の1ページ目の1コマ目から性行為を描くと言う衝撃。その次のページの見開きも圧巻なのだが、1巻に収録されている6話全てにわたって変態的である。レイプから始まり、青姦、その盗撮、オナニー、スカトロ……とにかく変態漫画だ。勃起で終わるというこのSCATTERの1巻のラストも中々衝撃的と言うか、笑撃的な引きであったなと思う。是非これは実際に読んで体感してほしい。

そしてこの2巻。1巻に引き続き変態さは健在であった。凄く笑った。ギャグ漫画かというくらいに。いや、これはギャグ漫画だ。そう言いたくなるくらい面白い。マンコなう、ノブ子、カウパー祭り、バター犬……とにかく面白い。暗く不穏な表紙、センセーショナルな帯とは裏腹に内容はかなり笑えるものとなっている。今巻の引きもお漏らしで終わるという笑撃的な終わり方であった。

ただつらつらと変態だ変態だと書き綴ってきたが、それだけの漫画では決して無い。話の肝となっていくであろう1巻1話で描かれた変態コスプレレイプ魔の一団。この2巻ではその一団の一人と主人公格である久保とのファーストコンタクトが描かれている。1巻の帯に"天より降り来る静かな災い 地より湧き出る微かな狂気"とある。天より飛来した精子のような化け物。地より湧き出るどうしようもない性衝動。この二つがどのように交わり、どのように展開していくのか。必見である。


またここからは推量。ネタバレを含むので既読の方向け。

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