生命活動

旧ブログ(2010-11)

漫画感想と2010年大晦日

2010年も今日で終わりだ。なんだか怠惰な一年だったなと振り返って思う。来年はこんなことのないよう過ごしたい、もとい過ごす、絶対。
月三分の一更新という目標は、12/31(さんじゅういちぶんのじゅうに)ということでなんとか達成できた。今月は偏りが出てしまったので、来月からはもうちょっとバラけさせて更新したい。
筋肉痛がまだ酷い。スキーとかボードの後のそれなんて比じゃないくらい。どれほどの運動不足か。まさに痛感である。
一昨日にまた漫画を幾つか買ってきた。前回行っていない所も回ったのだが、今敏の作品は売っていなかった……。花のズボラ飯も欲しかったのだがこれも同じく。年が明けたら一記事二本くらいのペースで感想を綴りたいと思う。

最近気に入ったもの


最近のランクヘッドは凄く尖がっている カッコいい。

このCMはAAと相俟ってヤバイ。

   満  (__          ┌―‐―┐     ) ま
   足  (_             |`l TT了|      }  っ
 バ !   (_           j .| .|:| .l |      /  !
 | 一  (_            | | .|j .j |       イ ま
. ! 本  (,_     ,,..‐-- ..,, |.| .|l .|:|  ,. -‐ /_.  っ
    満  (  ,,-''"      "'‐、 |! | /     / !
    足  ./ ,,. .ノ''ノ "''ノ"''ノ,,.. ヽ /..:::::\≧,,,、:::7___
   !   / ノ                (:::::::>'´ == \::⌒l^⌒
_     (⌒,' )             ノ く彡/// ∪,ノ   ;|
.レ⌒Y^'⌒` |.  iiillllllii    iilllllliii   く:::::∧ '_,. -、 く/::::::::/
   |:::| \ |  -=・=- ヽ / -=・=-  | \:::::l、ヽ ,ノ  \,,∠,,__
 \|:::| _,....!,|     ̄   l    ̄   `|ノ / ヾ.\,,..イ    |::::::::,
   `7´ _,\       l       し'    _,..-/7゙h _|:::::://
 \.{n|.ィァ it} |∴\  ∨   、/ r'"三¨7´\|    |´.|:::://
   |:::トl、 rュj | ∴ i ´ー===- i ∴/ ゚`.|n./  .イl   ,∧ |:://
   |::,|  'ーケト\∴!    ̄   ! tっ r'l゙  /⌒`lくミV / /
 ,r1´|`'六´ //`  ̄ ̄\_/ ̄└┬シj / 7ヽ〈  /ヾ)<
./ | ∨|::|∨ ! { r  ,、 _,シ /゙丁〈 /      } { { \
  |   ',|::|/ !  ,ゝ-< (   /   .| |/     ∧ \|
   l  .Y。 .|  |`  〃 ̄ ̄⌒  / 〈     /! ', __,,....::-‐
  .∧.  |。 {  ゙爪` ' ‐- 、..,,,...イ   '、   / .|  `|:::::::::::::::::
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ヽ、`'::、L.∧/  / |.{  u   〈.|        イ 〈  /::::/::::::::::::
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漫画感想

fellows!掲載の狼の口。正直1巻の時点ではそこまで……と思っていたのだが、この2巻でその認識を改めることとなった。2巻最終話となる第6話の展開は圧巻である。読みながら思わずえーっ、と声を出してしまったほどだ。1巻を既に読んでいて、まだ2巻に手を伸ばしていない人は是非読んでほしい。

今巻も1巻同様に非道な番人が治める関所、"狼の口"を通る人々たちにスポットを当て、1話1話を残酷に、それでいて丁寧に描いている。2巻にも叛乱活劇と帯にあるが、今のところ表立った叛乱というのは少なく水面下でのものが殆どなので、それを期待している人はフラストレーションが溜まるかもしれない。ただ、第6話の末尾には叛乱の兆しが感じられるので、続刊に期待したい。

この漫画に興味を持っていてまだ1巻も読んでいない、と言う人は3巻が出るのを待った方が良いのではと自分は思う。現段階ではひたすら絶望を描いているだけで、上にも書いた通り全く叛乱活劇ではない。 俺は残酷描写フリークだ! と言う方はオススメするが、それ以外の方にはまだオススメできる段階ではないと思う。短編集の鎧光赫赫も面白くはあるのだが、全体的に消化不良な感じなので、読むのであれば狼の口を読んで気に入ったのなら手に取る、という形をオススメする。

こちらも同じくfellows!掲載。前作の機動旅団八福神がとても面白かったので、これは買うしかないと思い購入。それ以前の作品も集めたいのだが、残念ながら近場にはどこにも売っていない……。自分は作者買いをするタイプなので、気に入った作者の作品は全部集めたくなる性分なのだ。

この星屑ニーナもとても面白かった。前作と同じくロボットが出てくるが、今回は兵器としてのロボットではなく、愛玩としてのロボット。第一回の扉絵を見て前作を髣髴とさせられたけど、話は全然違って、明るくてポップなコメディ漫画。帯にもある通り驚くべきスピードで作中の時間が展開していく。ヒトは死ぬが、ロボットは死なない。切なさをはらんだタイムスキップコメディー。イチオシである。

コミックナタリーで特集を組んでいたのでご紹介。冒頭にある怪人同士のバトルものも是非見てみたい! そしてなんといってもこの記事の目玉は5ページ目の三者ネーム合戦。必見だ。このネーム合戦で出てきた森薫入江亜季fellows!で連載している乙嫁語り乱と灰色の世界は、どちらも気になってはいるのだが、未だ手が伸ばせないでいる。

fellows!は粒揃いの雑誌だと思う。その中でも一番のお気に入りは、室井大資のブラステッド。IKKIで連載していた(現在は単行本書き下ろし方式という形を取っている)WOMBSと並んで自分の中での双璧となっている。この2冊はもうあらゆる所で薦めてきた。ブラステッドが2巻で完結と言うことを知った時はとても驚いたし、凄く気に入った漫画だったからもっと続けてほしかった。既にfellows!では最終回が掲載されているのだが、自分は本誌を買っていないので単行本の発売日までお預けだ。最終巻を読み終えた暁には、バニラスパイダーと同じくじっくりと感想を綴りたい。

そんな良い作品を連ねるfellows!。お金に余裕が出来たら必ず購読したい。雑誌と言えばIKKIを購読することにした。自分で漫画雑誌を買うのはコロコロボンボン以来だ。good!アフタヌーンも次号から買おうかななんて思っている。あ、コミック@バンチも創刊するんだった。お金が足りない……。

漫画感想とアニメ感想と2010年12月28日

月の半分更新と言ったが、どうも自分には無理らしいのでハードルを下げる。三分の一くらいなら……?
雪が凄い。豪雪。全然体を動かしていなかったので、ほんの1時間雪かきをしただけで肩が酷い筋肉痛。
先日のM-1でのことだが、ハライチはなんであんなに審査員に低評価なんだろう? 去年も同じことを思った。初めて見た銀シャリが面白かった。
今日のミヤネ屋の大激論がまあまあ面白かった。まあ、前回の朝生とブロゴスでの特集で耳にしたことが多かったのだけれど。

最近気に入ったもの


いや、多すぎだろう


凄すぎて笑いが出る

今日食べた飯

漫画感想とアニメ感想

  • ほんとにあった!霊媒先生6巻

少年誌掲載で買っている数少ない漫画の一つ。4コマ漫画となると、この作品と生徒会役員共しか買っていない。そして4コマ漫画で月刊誌なのに霊媒先生は刊行スピードが速い! 2009年の1月に1巻が出て既にもう6巻だ。その上自分は5巻を発売されてから結構経った後に買ったので、この6巻は体感速度が今までにも増して凄かった。

さて、だんだんと4コマの分量が減ってきて、普通の漫画が台頭してきている最近の霊媒先生の傾向はこの6巻も例外ではない。1巻の頃と比べるとかなり4コマの数は減っている。霊媒先生の妙な可愛さとクスリとくる笑いがクセになる。猫が良く出てくるので猫好きの方にもオススメしたい。叶姉妹もオススメする漫画だ。そして驚いたのは6巻の著者近影! これは読んでいる人は皆驚愕したハズ。

ただ一つ、この漫画に言いたいのは何で途中で単行本のサイズ変えたの!? ということ。その時自分は1巻までしか買っていなかったからまだ良かったものの、3巻まで買っていた人があまりにも可哀相だ。安くなったのは嬉しいが、途中で変えるくらいなら最初から少年誌サイズで出してくれたらなあと思った。

  • 石黒正数短編集2 ポジティブ先生 と 今期アニメなど

石黒正数の三本目の短編集。2となっているが徳間書店での2冊目ということ。実を言うと自分は少年画報社の方の短編集を持っていない(欲しいけど近場に売ってない……アガペ以外は集めようと思っているのだが)。内容はと言うと、残念ながら期待していたよりは面白くなかった。石黒正数短編集1である探偵綺譚からダウングレードしている。収録された短編の中では、怪奇!透明人間が来る!が一番気に入った。

そしてついこの間、それ町のアニメが終わりを迎えたが、中々グッと来る最終回だった。オレオレ詐欺と楽しいことしようよ!の件が削られていた分、タケルとユキコやモリアーキーなどに時間が割かれていて、完全に泣かせにきている演出であった。原作を読んでいなかったら多分見ていなかったアニメなのだが、なんだかんだで最終回まで楽しく見ることが出来た。

最終回と言えばパンスト、イカ娘も終わってしまった。パンストはなんとも衝撃的な最終回。足が空から伸びてきたシーンが印象的。思わず笑った。今期見ていたもので、まだ残っているのはタクトとプリキュアプリキュアはいよいよ最終決戦! 先週の回は良かった! このコッペ様が怒り暴れるシーンには、こみ上げるものがあった。

一方のタクトはまだ半分。あんまりロボットアニメしていないし、途中に挟まる歌も好みではないのだが、タウバーンのカッコよさと、どう話を収束させていくのかという点で見続けてしまう。綺羅星!というフレーズも良い。賑やかでするっと見れるのも良い。

ロボットアニメといえば鋼鉄のヴァンデッタ機兵戦記レガシーズが気になっている。最近硬派なロボットアニメが少ないと感じていたので、期待したい。それとなんとも寂しい感じだがブレンパワードの公式が出来ていたのでそれも紹介。このブレンパワードもエルゴと同じく好きなアニメ3つに入ってくる。富野御大特有の台詞回しのオンパレード! 最高だ。

来期はあんまり見たいものが無いのだが、来々期に興味をそそられるものが結構あるので楽しみだ。テクノライズで監督をしていた浜崎博嗣監督のシュタインズゲートデッドマンワンダーランドへうげもの、タイガーアンドバニー、C。まだ公開されている情報が少ないものもあるが、今から心待ちにしていたい。

漫画感想と2010年12月20日

最近CDを買ってない。最後に買ったのはバックホーンのアサイラムランクヘッドは孵化以降買えてないし、アートスクールも14souls以降買えてない。ベースボールベアーもCしか持ってないので、新しいアルバムを買いたい。ピロウズもオウガユーアスホールもテレフォンズも欲しい! 気になってるだけで一枚もCDを持ってない、イースタンユースとアフラッドオブサークルとサイサリアサイサリスサイケとロストインタイムとモールスのアルバムも欲しい! 音楽欲が沸々としてきた。

最近気に入ったもの


笑った。


哀愁がいい。

今日食べた飯

    • 馬刺しユッケ丼
    • トマトソースのチーズインハンバーグ

漫画感想

発売日からどこにも売ってない状態だったのだが、やっと買うことが出来た。それ町よりかは人を選ぶ漫画だと思った。ビンボウくんが好きな人は嫌いにはならないかな? 基本1話2ページなのでとてもあっさりとしている。4コマよりは多く、ハニカムよりは少ない微妙なさじ加減。笑いもクスッと来るタイプのもの。自分は楽しむことが出来た。
ポジティブ先生も一緒に買ってきたので、読んだ後に記事で取り上げる。石黒作品はこれまでスイッチのドラマ化、それ町のアニメ化と来ているので、次は是非ネムルバカの実写映画化をしてほしい。自分はそれ町から入っていった口だけど、ネムルバカもかなり好き。こういう1巻完結で面白い漫画はいいね。白井弓子の天顕祭オノナツメのLA QUINTA CAMERAはオススメ。
そして個人的なフルットの目玉の、鯨井風汁無し麺は単行本発売前から試し済み! 世界観が倍に広がったね!

こちらはフルットのように売ってないなんてことはなく、進撃の巨人コーナーみたいなところにドドンと陳列されていた。流石大プッシュされてるだけはある。このマンガがすごい!でトップを取る前からかなりの押されようだったので、これから更にドドドドーンとなっていくんだろうか。
1巻で肉を盗み、2巻で巨人に大変失礼なことをしたサシャが、この3巻でもいい味を出してる。4巻でも面白い話があるみたいなので楽しみだ。12話142ページのエレンの体躯になんだかエロティシズムを感じた。多分コレは自分だけではないはず!
ただ気になったのは話の展開が少し遅いかな、ということ。そしてじっくりと書いている割には、メインとなっていくであろう背表紙の登場人物の印象が薄い。だが、まだまだ話は序盤だ。今後の展開に期待したい。

バニラスパイダー

今日は2010年に発売された少年漫画の中で、一番のお気に入りであるバニラスパイダーについて、何か書き残しておきたいなと思ったので記事にする。出来るだけ削るつもりだが、少々のネタバレとなる事柄を含むかもしれないので、未読の方はその点を留意していただきたい(読んだことのない漫画を読む前には一切その漫画の情報を頭に入れたくない! と言う方は、この記事を読むのをやめることをお勧めする。少しくらいなら、と言う方は暇があれば読んでほしい)。
そして、この記事を読んで少しでも多くの人がバニラスパイダーについて興味を持って、あわよくば手にとって読んで貰えたらな、と思う。


まだ1巻が発売される前、自分はバニラスパイダーと言う名をインターネットで目にした。良いSF漫画がないかなーと思って探していた頃だった。単行本が一冊も出ていないので、別マガのHPで絵柄を見ることが出来ず、作品紹介のみを読むことしか出来なかった。正直それだけじゃあ買うかどうか決められなかった。それでも単行本の発売日だけはメモしておいた。

別マガで最初に気になったのは進撃の巨人で、1巻発売日から何日か経った後に何度も単行本を探しに行ったのだが、近場の書店では見つけることが出来なかった。更に時が経って、バニラスパイダーの発売日が近づき、漸く表紙が見れるようになった。なんだか物々しい表紙で、自分が思い描いていたSF漫画とはかなりかけ離れていたんだけれど、惹きつける何かがあった。そうこうしているうちに発売日になって、近場の書店を回ったんだけど、どこにも売っていなかった。それでも、普段は行かない遠くの書店でやっと見つけることが出来た。ついでに進撃の巨人も売っていたので一緒に買った。


1巻を手にとって最初におおっと思ったのは表紙の質感。手が込んだ装丁だなあと思った。絵柄も独特でグロテスクでありながらもユーモラスで、作品の世界観ととてもマッチしていると感じた。設定も面白い。蛇口が武器になる漫画は今まで見たことがない。蜘蛛の巣というモチーフもいい。コレは単純に自分が蜘蛛が好きだからというだけなんだけど。同じ理由でタイトルも好み。作者はクトゥルフ神話からこの蜘蛛の巣というアイディアを拝借したようなのだけど、自分はクトゥルフ神話の知識がなかったので一人ではそこに気付くことは出来なかった。クトゥルフ神話についての知識があれば、更にこの作品を楽しめたのかもしれない。好きな女の子の為に侵略者と戦うという単純なストーリーなのだが、読者を飽きさせずにのめり込ませるのはまさに作者の技量の賜物である。随所にちりばめられた小ネタも面白い。全巻を通して展開されるおまけ漫画はコミカルでポップで少し切ない。

ただ惜しいなと思ったのは少年誌の単行本サイズであること。コマのサイズが小さいと見せ場の大ゴマに迫力が出ない。凄みのある小さなコマももう少し大きければな、と思うコマが多々あった。そこがもったいないなと思った。進撃の巨人もそうだが、青年誌の単行本のサイズで読みたいなあと思う。別マガ本誌で読んでいればまた印象も違ったのかもしれない。

一緒に買った進撃の巨人も同じ日に読んだのだが、自分はバニラスパイダーの方に強く心を惹かれた。確かに進撃の巨人も面白いし、最新刊まで買っている(後日ネタにします)のだが、バニラスパイダーという漫画の醸し出す雰囲気というかにおいが心を掴んで放さなかった。


そして今日、最終巻となった3巻を読み終えた。表紙の折り返し部分の作者のコメントや、あとがきを見るとどうやら打ち切りだったらしい。確かに2巻の中盤くらいから、物語が終盤にぐぐっと近づいているのを感じた。本誌は読んでいなかったが、そろそろ終わりそうだという書き込みもよく見ていたので、短い巻数でキッチリまとめるのだろうと思っていたのだが、それが打ち切りだったと言うのは悲しい。それでも、ある程度綺麗にまとまっている。ラストのエピローグ的なものには、心地よい余韻さえ感じた。だけれど、気に入った作品だっただけに思い残すものがあった。

先ず一つは伏線の回収が疎かになってしまったこと。バニラスパイダーとは一体なんだったのか。町の脈との相性とは? ギャバンは? ネタバレになってしまうので深くは書けないが、説明不足な点がいくつもある。敢えて説明をせずに読者の想像に任せるという手法もあるが、そうだとしても描写が欠落しているなと思わざるを得なかった。

二つ目は登場人物のバックボーンに深みが足りないということ。これは個人的な好みなのかもしれないけど、バタフライの面々や主人公のクラスメートや家族、津田さんに花織ちゃんなど、とにかくほとんどの登場人物についてもっとエピソードをあててほしかった。しっかりと掘り下げてほしかった。3巻の帯に落涙必至と書いてあったが、自分はこの所為でそこまでには至らなかった。

そしてこの二つの欠点は打ち切りではなかったとしたら解消されていたことだろう。話数があれば上記二つはしっかりと潰せるものである。2巻中盤以降の駆け足の展開になる以前は、丁寧に話を描ききっていた。あとがきにあったエピソードも是非読みたかった。打ち切りと言う形で終わらせるのではなく、作者が思い描いていた通りに終わらせることが出来たのなら……と悔やんでも悔やみきれない。


不遇の名作バニラスパイダー。打ち切りと言う幕切れではあったものの、作者の力量をひしひしと感じた。心に残る漫画の一つになった。今後とも作者の阿部洋一は追っていきたい。現在はどうやら別冊マガジンで新作を構想中とのことで、首を長くして待っていようと思う(でもやっぱり青年誌に行ってほしいと言う個人的な願望が……)。

この記事ではなんというか魅力を伝えると言うよりは、こうじゃなかったら……というような文章が多くなってしまったが、一番伝えたいことはそれでもバニラスパイダーは面白いということ。ここで第一話がほんのちょっぴりだけ試し読みが出来るので、もしよかったら読んでほしい。正直なところたった数ページではこの作品の魅力は殆ど伝え切れていないのだが、絵柄のチェックがてらにでも。本記事を読んで、バニラスパイダーに少しでも興味を持って貰えたのなら幸いだ。

2010年12月17日

ドロヘドロのカレンダーに応募してきた。楽しみだ。ドロヘドロの表紙はカッコいい。3巻がお気に入り。そんなドロヘドロのカレンダーが全員サービス! これはIKKI1月号の売り上げが前号比160%と言うのも頷ける。自分はIKKICOMIXはたくさん持ってるけど、本誌を買ったのは今号が初めてだった。立ち読みをしたのも、必要とされなかった話が載っていた頃にした一回したっきりだ。
IKKI1月号で気になった漫画はぼくはツアコン、I、ガギグゲキッコの三つ。ディエンビエンフーもWOMBSも単行本書き下ろしになったし、海獣の子供も休載中ということでそんなに期待していなかったんだけど、3つも発見できたのはもうけもの。土星マンションも熱い! 単行本派だから話数の空きがあったんだけど、読んでしまった。単行本で読み返したらビリビリきそうだ。次号から松本大洋の新連載が始まると言うことで、次号も買おうかなと思っている。松本大洋の漫画は読んだことがないのだけれど、ナンバーファイブ 吾が気になっていたので。

イッキと言えばさらい屋五葉も買わないと。友人に1巻を借りて読んだっきりだ。アニメは全話見た。劇中の音楽が凄く良かった。派手さはなかったが、手堅く面白い作品だった。2010年春アニメの中では自分の中で四畳半神話大系と双璧を成している。
さらい屋五葉を作ったアニメ会社マングローブだ。自分はそのマングローブで作られたエルゴプラクシーがとても好きだ。好きなアニメを3つあげろと言われたら確実に入ってくる。BD-BOXが発売されたら是非買いたいと思う。この作品で村瀬修功のファンになった。その村瀬修功が監督しているウィッチハンターロビンは未だ見ていないので、近いうちに見たいと思っている。


そして今日は幾つか漫画を買ってきた。一番求めていた今敏の漫画が無かった。ショック。今敏の作品は妄想代理人とパプリカしか見たことがないのだけれど、どちらも好きなアニメ。最期の手記は涙無しには読むことが出来なかった。いつか東京ゴッドファーザー千年女優パーフェクトブルーも観たい。そして夢見る機械は是非とも劇場で。
買ってきた漫画はまだ1冊も読んでいないので、読んだ後で記事にしたいと思う。最近発売された漫画の中ではお気に入りの一つだったバニラスパイダーが完結と言うことで、寂しいながらも読むのが楽しみだ。機動旅団八福神でファンになった福島聡の新作星屑ニーナも楽しみ。

今日食べた飯

買いたい漫画

まだ発売していないもの

12月発売

1月発売

漫画感想と2010年12月16日

とても寒い。

最近気に入ったもの


リア充指数120。
D
怖すぎ。

今日食べた飯

    • コーンスープ ヨーグルト サンドイッチ
    • 鶏油うどん 半熟卵入り
    • 焼き鮭 さつま揚げ 漬物

漫画感想

自分にとって羽海野チカの漫画を読むのはこの作品が初めて。5巻を読むにあたって1巻から4巻まで読み返した。あらためて好きなシーンだなと思ったのは3巻25話ラストのハープ橋のシーン。零の気迫が伝わってくる。4巻の中心となっている島田さんのエピソードも好きだ。表紙も4巻が一番好き。

さてこの5巻。隈倉九段がカッコいい!! 3月のライオンに出てくるオッサン達には心惹かれるものがある。4巻から引き続く序盤の島田さんのエピソードが心を打つ。最後のひなちゃんのエピソードが鋭く刺さってくる。170P3コマ目が印象的だ。そして著者(のネコ)近影のブンちゃん可愛い。

そう、読み返して思ったのはブンちゃん可愛い。今回の読み返しの発見はそれだ。2巻の近影やばい。24時間中22時間寝てるってのも親近感が沸いて余計可愛い。自分は犬か猫かと言われたら犬派なのだが、有り余る可愛さがある。可愛い猫といえば今日マチ子twitterの猫も可愛い。猫好きは要フォロー。6巻のブンちゃんが今から楽しみだ(勿論話も)。

表現の自由ガー!石原ガー! 青少年健全育成条例について

今日のネタにするのはコレのコメ欄。

最初に言っておくが自分は反対派である。


これ本当に青少年健全育成条例に対して自分でしっかりと考えた上で、結論を出しているの?
2010年12月15日22時18分24時08分現在で(書き終える頃に倍増していたので)

出版社を全面支持します!!
人間は生まれながらにして自由!!
表現の自由も確保されるべし!!!

この意見がそう思う9325 そう思わない1011

だから、石原の狂った果実とか発禁にしてよ。

この意見がそう思う8246 そう思わない408


絶対真面目に考えてないだろう。考えてのこの結果だとしたら溜息が出る。この9325と8246と言う数字の内訳は大部分が被っているだろう。被っていないのだとしたらそう思わないの数がおかしい。

表現の自由を!と狂った果実を発禁にしろ!と言うのは余りにも矛盾していないか。ダブルスタンダードもいいところだ。漫画/アニメに対しては表現の自由を奪うな!と言い、憎き石原に対してはお前の小説を発禁にしろ!と言う。ちょっと考えたら自分の言っている事がおかしいと分かりそうなものだが……。

大体がこの問題で大騒ぎしている人の多くが(飽く迄"多く"だ)、センセーショナルに条例反対を煽り立てるオピニオンリーダーに引っ付いているフォロワー的な人であると自分は思っている。そして自分で考えようとはせずに、情報をそのままインプットして、そのままアウトプットしているだけ。果たしてこれでいいのだろうか?

ネットで騒ぎ立てているだけで、実際に都に送られた嘆願書は約300。少なすぎやしないだろうか。(3月の時点でも300件とあってメールでは2000件以上【スパム的なものも合ったと言うがソースがリンク切れしていたので定かではない】とあったので全体としてはこれよりも多いだろうけど)この条例が可決されたら漫画やアニメが危ない、と触れ回っているだけで実際に東京都に意見を書いて出したと言う人は少ないんじゃないだろうか。自分も危惧しているだけで東京都に意見を出さなかったうちの一人なので、大それたことは言えないのだけど……。

自分はチャンピオンREDいちごに載っているような過激な性描写をしている漫画は、流石にゾーニングされて仕方ないと思っている。R-15くらいに。ほぼエロ本じゃないですか、アレ。完全にエロがメイン。赤貝はやりすぎだろう。

第7条 図書類の発行、販売又は貸付けを業とする者並びに映画等を主催する者及び興行場(興行場法(昭和23年法律第137号)第1条の興行場をいう。以下同じ。)を経営する者は、図書類又は映画等の内容が、次の各号のいずれかに該当すると認めるときは、相互に協力し、緊密な連絡の下に、当該図書類又は映画等を青少年に販売し、頒布し、若しくは貸し付け、又は観覧させないように努めなければならない。

一 青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの

二 漫画、アニメーションその他の画像(実写を除く。)で、刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為又は婚姻を禁止されている近親者間における性交若しくは性交類似行為を、不当に賛美し又は誇張するように、描写し又は表現することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を妨げ、青少年の健全な成長を阻害する恐れのあるもの

恐れがあるもの、と言うのは捉える人によって判断が変わってくるだろう。だから怖いのだ。ベルセルクはどうなる?NANAはどうなる?ぼくらのは?ブラッドハーレーの馬車は?さっきのR-15くらいにと言うのも自分個人の捉え方だ。そこを危惧するからこそ反対する人が多いのだろうと思う。

そして、これは条例に引っ掛かってしまうのではないかと表現者が畏縮して、条例が無かった時には表現できたものが表現できなくなる。この問題も大きな反対要因であろう。

子供たちに必要なのは(規制ではなく)リテラシーをつけさせること」と述べ、規制強化よりも情報リテラシー性教育の向上が重要と訴えた。
                                  嘆願書は約300のリンクより

全く以ってそう思う。だがしかし条例は既に可決されてしまった。

法案が成立した今、我々はその立法趣旨を厳然と受け止め、まずは不要不急の拡大解釈論を封じ、不断の努力で以ってその運用を監視し、青少年の健全な育成環境の醸成に尽力すべきであろう。
                                  アニオタ保守本流より

この通り条例の運用を見守っていくしかないだろう。20万人の嘆願書を集めれば、と活動している人もいる。それもいいと思う。

彼らが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった、
(ナチの連中が共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった、)
私は共産主義者ではなかったから。

社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった、
私は社会民主主義ではなかったから。

彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった、
私は労働組合員ではなかったから。

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彼らがユダヤ人たちを連れて行ったとき、私は声をあげなかった、
私はユダヤ人などではなかったから。
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そして、彼らが私を攻撃したとき、
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった。
                                 マルティン・ニーメラー

我々は最初の段階で声を上げたのである。この事実は変わらない。