生命活動

旧ブログ(2010-11)

北欧の音が哭いている

今日2月18日はsentencedのギタリスト、ミーカテンクラの命日。清冽な冬には北欧メタルが良く似合う。暗く冷たい音楽が全身に染み渡る。今日はそんな哀愁感たっぷりの北欧のバンドを紹介したい。先ずはこちら。

sentenced




この哀しさ、寂寥感、メランコリニック。心臓を抉るミーカのギター、感情を掻き立てるヴィレの歌声。まさにゴシックメタルの極北、一つの到達点。音楽に打ちひしがれるいうのは正にこういうことなんだろう。胸の張り裂ける感覚が味わえる。
自分がsentencedに出会ったのは2chでの書き込みがきっかけだ。そこには"No One There"のPVが貼られていて、なんともなしにクリックして、見終わる頃には涙が流れていた。この楽曲にこの映像。こんなにも哀しくていとおしいものがあったのか。こんなにも胸に訴えかけてくる音楽があったのか。
オススメのアルバムはThe Cold White Light。自分の中でのsentenced最高のアルバムだ。1曲目のインスト"Konevitsan Kirkonkellot"の物々しいカモメの鳴き声が流れ始めると、そこはもう既にsentencedの世界。耽美で叙情的なメロディにゆっくりと飲み込まれていく。そして間髪入れずに始まる2曲目の"Cross My Heart and Hope To Die"のイントロに完全に打ちのめされる。アルバムのラストを飾る"No One There"の、ヒッチコックの鳥を髣髴とさせるようなカモメの慟哭を聴き終えるまで、貴方を北欧の美しくも儚い世界に誘ってくれることだろう。
知った時には既に解散していて、今後新たな彼らの音楽は聴くことが出来ないけれども、出会えて本当に良かったと思えるバンドの一つ。poisonblackというバンドでヴィレの声をまた聴くことは出来るのだが、やはりそれはsentencedのものではない。sentencedは北欧メタルの最高峰としてこれからも不動の地位を守っていくだろう。


R.I.P Miika Tenkula


sentencedのマイスペース


似たようなバンドとしてentwine、charonもオススメ。こちらは現在も活動中。 

charon

D
charonのマイスペース


そして北欧メタルとは別枠でもう一つ。

slagsmalsklubben

上で紹介したバンドとはかなり気色が変わって北欧エレクトロ。
このSponsored By DestinyのPVを見てからもうやみつき。気持ちがいい音楽。気持ちがいい音楽といえばtwo door cinema clubもとても気持ちが良いのだが、北欧のバンドではないので紹介はまたの機会に。

slagsmalsklubbenのマイスペース


自分は洋楽よりも邦楽の方が好みで、あまり洋楽は聴かないのだが、北欧の音楽は日本人の耳に合うとつくづく思う。もっとたくさんの人にそんな北欧の音楽に触れて欲しいと思ったので記事にした。一つでも気に入ってくれたものがあったら嬉しい。